
Giovanni Bellini · PD
イエスの神殿奉献
作品情報
ストーリー
この板絵は、もとから楕円形だったわけではありません。18世紀に今の形に切られたもので、その来歴をたどると、ベッリーニの作品がなぜこれほど気ままに扱われたのかが見えてきます。1636年、この絵はヴェネツィア屈指の絵画コレクションを持つ商人バルトロメオ・デッラ・ナーヴェのものでした。その二年後、彼の絵はイングランド王チャールズ1世に仕えるスコットランド貴族ハミルトン侯のために買い取られ、ロンドンへ送られます。1649年にハミルトンが処刑されるとコレクションは売りに出され、デッラ・ナーヴェの旧蔵品の多くがレオポルト・ヴィルヘルム大公を経てウィーンに入りました。この絵は1765年にプレスブルク、今のブラチスラヴァへ送られ、1783年までに皇帝の画廊へ戻っています。ベッリーニが描いたのは1490年から1500年頃です。幼子イエスが神殿で老シメオンのもとへ差し出され、人物は半身像で表され、柔らかな光と対になった色彩は、のちのヴェネツィア絵画が築き上げていくものを先取りしています。




