
サビニの女たちの略奪
作品情報
ストーリー
フィレンツェのシニョリーア広場に面したランツィのロッジアでは、この大理石像を正面から眺めるだけでは足りません。若い男が女性を抱え上げ、その足もとに老人がうずくまっています。三人の体はひとつの螺旋を描いて上へ伸び、決まった正面というものがないため、周りを歩くたびに見え方が変わります。ジャンボローニャはこの群像を、フィレンツェに運ばれた中でも最大級の大理石の一塊から彫り出しました。高さは4メートルを少し超えます。1582年8月にロッジアに据えられ、翌1583年1月に公開されました。当時、トスカーナ大公フランチェスコ1世・デ・メディチはこの開廊を野外の彫刻展示の場に変えつつあり、反対側の端には1554年からチェッリーニのブロンズ像《ペルセウス》が立っていました。台座にはブロンズのレリーフがはめ込まれ、同じ略奪の場面が大勢の小さな人物で描かれています。

