
Jean-Auguste-Dominique Ingres · PD
ラファエロとフォルナリーナ
作品情報
ストーリー
16世紀に画家たちの伝記を書いたヴァザーリによれば、ラファエロは37歳で急に死に、その原因は恋の度が過ぎたことにあるとされた。相手はローマのパン屋の娘で、フォルナリーナと呼ばれた女である。ヴァザーリはまた、壁画の仕事を進めさせるために、注文主の銀行家キージが彼女を画家の仕事場に住まわせたという話も書いている。アングルはこの場面を、若い頃から死ぬまで何度も描き直しつづけた。女を膝に抱いたまま、顔だけは画架の上の彼女の肖像へ向けているラファエロ。背後の壁には、ラファエロ自身が描いた椅子の聖母が、端を切り詰められて掛かっている。この主題の最後の一点は、1867年にアングルが死んだとき、画架の上に未完のまま残されていた。




