
Yair-haklai · CC-BY-SA-4.0
仰向けに横たわる裸婦
作品情報
ストーリー
1946年、映画作家フランソワ・カンポーがマティスを撮影した。そのなかに、彼が紙に向かって一息に線を引く場面を、極端な低速度で再生した数分がある。通常の速さでは迷いなく見えていた手が、線を引く前に何度も宙を往復していた。マティスは、その映像に自分でも驚いたと語っている。
この画布が描かれたのも同じころ、ニースの内陸にあるヴァンスの家でのことである。1943年、海岸への空襲を避けて彼が移り住み、大病のあとを寝台と車椅子から仕事を続けていた家だった。裸婦は仕上げられないまま、下描きの段階で止まっている。1963年、マティスの子どもたちがこの絵をニース市に贈り、市の運営するマティス美術館の所蔵となった。




