
Kazimir Malevich · PD
赤い正方形
作品情報
ストーリー
1915年12月、第一次大戦のさなかのペトログラードで、マレーヴィチは「0,10 最後の未来派展」に一群の抽象画を掲げ、これを至上主義(シュプレマティスム)と名づけた。この作品もそのひとつだ。赤い四辺形は、よく見ると正方形ではなく、四つの辺がわずかに傾いている。副題は「二次元における農婦の絵画的リアリズム」で、農婦の姿はどこにもない。対象を写すのをやめてもなお絵は現実を描けるというのが、マレーヴィチの言い分だった。ロシア語の「赤い(クラースヌイ)」は古くは「美しい」をも意味し、モスクワの赤の広場の名もそこに由来する。この展覧会の2年後、1917年に革命が起き、赤はロシアで新しい意味を担うことになった。




