
Parmigianino · PD
聖バルバラ
作品情報
ストーリー
1520年代の初め、パルマの絵画は静かに変わりつつあった。画家コレッジョが1520年にこの町へ移り住み、その柔らかく明るい描き方が土地の一世代の画家を変えていく。その影響を受けた若者の一人が、パルミジャニーノである。この板絵を描いたとき、彼はまだ19歳だった。聖バルバラが黒い背景の前に横顔を見せ、手に塔を抱えている。言い伝えでは、父が彼女を塔に閉じ込めたといい、そのため小さな塔が彼女の目印となった。これは若描きの作で、近づいて見ると、人体の描線にいくらか未熟なところが見てとれる。まだ学びの途上にある手のあとだ。それでも、のちにパルミジャニーノを名高くする、あの引き伸ばされた優美さがすでに顔をのぞかせている。顔の柔らかな肉づけに目をとめてほしい。その繊細さは、コレッジョを見て身につけたものだ。




