
El Greco · PD
聖ベネディクトゥス
作品情報
ストーリー
1577年、クレタ島に生まれ、ヴェネツィアとローマで学んだ一人の画家がトレドにやって来る。仕事も名声も、のどから手が出るほど欲しかった。その両方を与えたのが、サント・ドミンゴ・エル・アンティグオ修道院のための一連の祭壇画だった。この聖ベネディクトゥスはそのうちの小さな一枚で、大きな聖母被昇天の脇に立つ脇役の像である。六世紀に西方修道制を築いたベネディクトゥスは、自ら定めた戒律の書と司教杖を手にしている。その面長で厳しい顔つきは、やがて画家の代名詞となっていく。エル・グレコは後ろ盾もない異邦人としてスペインに渡り、その後の生涯をこの町で過ごし、署名にはいつもギリシャ文字だけを使い続けた。




