サン=シルク=ラポピー、カロル広場

Didier Descouens · PD

サン=シルク=ラポピー、カロル広場


作品情報

制作年
1915
技法
油彩
種類
絵画
寸法
100 × 77 cm

ストーリー

サン=シル=ラポピーは、ロット川の断崖の上に貼りついた中世の村だ。木を旋盤で挽いて樽の栓をつくる職人の村として知られていたが、19世紀の終わりにはその仕事も廃れ、家は空き、屋根が落ちはじめていた。そこへ1912年、アンリ・マルタンが一軒を買う。カロル広場のすぐ下、四本の柱に四方へ葺き下ろした瓦屋根をのせた家だった。

カオールの美術館にある縦116センチ、横95センチのこの絵で彼が追いかけているのは、天気だ。曇り空の均一な鈍さ。春の霧雨を吸って、ふだんは赤みを帯びた瓦が石板のような灰色に沈む、その色。絵具は細かい筆触を何層も重ねて置かれている。

マルタンは腕をいっぱいに伸ばした長い筆で、黙って描く人だったと伝えられる。村のほうには、1950年代のはじめに詩人アンドレ・ブルトンが家を買った頃から、画家や書き手が住みつくようになった。

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