
Jan van Eyck, Saint Jerome in His Study, 1435. Wikimedia Commons. · PD
書斎の聖ヒエロニムス
作品情報
ストーリー
大判の絵はがきほどの小さな板絵だが、ここでは聖書をラテン語に訳した初期キリスト教の学者、聖ヒエロニムスが、机に向かう静かなルネサンスの人文学者として描かれている。伝説がヒエロニムスに与えたライオンは足もとでうたた寝し、まるで飼い慣らされたペットのようだ。まわりには学者の道具が並ぶ。真鍮の燭台、砂時計、ガラスの小瓶、開いた本。板には1442年という年記があり、これはファン・エイクの没した翌年にあたる。だから大部分は、彼の下絵をもとに工房が仕上げたと考えられている。1925年にデトロイトへ来たときには、別のネーデルラントの画家の名で登録されていた。机の上には一枚の紙が描かれ、その年記はまるでそこにピンで留められているかのように見える。




