
Titian · PD
洗礼者聖ヨハネ
作品情報
ストーリー
ティツィアーノには工房の習慣があった。一枚を描いている間に、同じ構図を写し取ってもう一枚を用意し、注文が来たときのために手元に置く。写し終えたあとで身ぶりや風景や色を少しずつ変えるので、控えの一枚もまた別の作品になった。同じティツィアーノが二枚とない理由である。現存する三点の《洗礼者ヨハネ》はその連なりを示す。エル・エスコリアルの最も遅い一点のX線写真にはこの絵の構図が現れ、この絵のX線写真にはヴェネツィア・アカデミア美術館にある最も早い一点が現れる。プラドは制作年を1550年から1555年の間とする。ここでの聖人は説教していない。右手を胸に置き、主の炎を受け入れている。




