
福音書記者聖ヨハネ
作品情報
ストーリー
ファエンツァの祭壇画では、二人のヨハネが上段で聖母の左右に向かい合い、コスタは下段のペテロとフィリポよりも大きく二人を描いた。こちらは福音書記者ヨハネである。平らな青空を背に石の縁に腰かけ、右手にはごく細い羽根ペンを持ち、左手の下では長い巻物が膝を横切って縁の外へ垂れ下がっている。巻物はまだ白紙だ。顔は上から射す光のほうへ向けられ、言葉が口述されるのを待っているかのようである。中世の人々は、彼の福音書がそのように書かれたと考えていた。祭壇画の反対側では洗礼者ヨハネも巻物を手にしているが、そちらにはすでに文字が記されている。




