
聖フィリポ
作品情報
ストーリー
フィリポは最初期の弟子のひとりで、後世の伝承では、ギリシア、シリア、そして今日のトルコにあたるフリギアで宣教したとされる。中世に語られた伝説は、ヒエラポリスで彼が十字架にかけられる場面で終わる。コスタは彼を風景のなかに立たせ、書物に没頭する姿で描いた。細い十字架が肩にもたせかけられ、そこにもうひとつ小さな十字架が取りつけられていて、彼の殉教を示している。このパネルは聖母をはさんで聖ペテロの反対側、祭壇画の下段にあり、上段には福音書記者聖ヨハネと洗礼者聖ヨハネがいた。内側の端には、いまも聖母の玉座の階段が見える。ほかのパネルと同じく板に描かれ、19世紀にカンヴァスへ移されたが、そのとき少し切り詰められたらしい。




