
Titian, Salome, 1550. Wikimedia Commons. · PD
サロメ
作品情報
ストーリー
サロメは差し出した首を見ていない。視線はまっすぐこちらへ向けられていて、これは1550年ごろ、ヴェネツィアで仕事を続けていた晩年のティツィアーノが好んだやり方である。物語はマルコ福音書にある。ヘロデの前で踊った娘が褒美として洗礼者ヨハネの首を求めた、あの場面だ。ティツィアーノは1516年にも同じ主題を手がけていて、そこには侍女がいて背景に建築もあった。プラドのこの一枚では侍女も背景も消え、画面は一人の身体のひねりと、それに平行して垂れる薄い布だけで組み立てられている。皿の上の首については、画家自身の顔を描いたものだとする説が古くからある。




