侮蔑

Paolo Veronese · PD

侮蔑


作品情報

制作年
1575
技法
油彩・カンヴァス
種類
絵画
寸法
186.6 × 188.5 cm

ストーリー

ヴェロネーゼが一組として描いた四点の愛の寓意画のうち、ナショナル・ギャラリー自身が最も解釈の難しい作品としているのがこの絵です。古代の廃墟の軒蛇腹に裸の男が横たわり、その胸の上に立ったキューピッドが、弦の切れた弓で男を打ちすえています。頭上の廃墟には手足の欠けた石のサテュロス像があり、半人半山羊のこの存在は、むき出しの情欲を表していました。胸をあらわにした女性は男にちらりと目をやりながら、連れの女性に導かれて去っていきます。連れが腕に抱くのは、尾の先だけが黒い小さな白テンです。ルネサンス期のイタリアで白テンは純潔と節度を意味し、妊婦を守るとも信じられていました。当時の哲学に基づく解釈では、手を取り合う二人の女性は地上の愛と天上の愛であり、男は肉体の快楽だけを求めた罰を受けているのだといいます。

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