
Claude Monet, Seine at Rouen, 1872. Wikimedia Commons. · PD
ルーアンのセーヌ川
作品情報
ストーリー
1872年、モネはルーアンを流れるセーヌ川のこの一角を描いた。フランスに戻ってまもない頃で、戦争の間はロンドンに亡命し、その後は川を下ったアルジャントゥイユに居を構えていた。素早く、陽光にあふれた一枚である。波止場に舫われた帆船が並び、マストと水面の反映がゆるやかな筆致で置かれている。20世紀のほとんどの間、この絵をほとんど誰も見ることがなかった。ドイツの収集家オットー・クレープスの所蔵で、1945年にソ連軍が彼の絵画を戦利品として持ち去ったのだ。以後この絵はエルミタージュの秘密の収蔵庫に50年近く眠り、研究者にも知られないままだった。美術館がその隠された収蔵品をようやく公開したのは1995年のことである。




