
Vincent van Gogh · PD
フィンセント・ファン・ゴッホの自画像
作品情報
ストーリー
ファン・ゴッホがこの自画像を描いたのは1889年8月の終わりごろ、発作から立ち直り、みずから望んでサン=レミ=ド=プロヴァンスの療養院に入っていた時期である。弟テオへの手紙に、自分の肖像を二点描いていると記しており、この青紫の背景に金髪の一枚は、彼が「より暗い方」と述べたものにあたるとされる。背景はうねるような、どこか落ち着かない筆づかいで揺れ動くのに、まなざしは静かに据わり、画家が恐れもなく自分を見つめているかのようだ。最晩年の自画像の一つで、一年足らずのち、1890年7月に彼は世を去る。モデルを雇う金はなく、画架の前にはいつも自分自身がいた。




