
Giorgione · PD
自画像
作品情報
ストーリー
ジョルジョーネは1510年、ヴェネツィアを襲ったペストで若くして世を去った。まだ三十代の初めで、寡作で謎めいた画業を残した。このカンヴァスは、ある自画像の残された部分である。ヴァザーリによれば、彼はゴリアテを討ち取った直後の若きダヴィデとして自らを描いた。いま目にするのは断片にすぎない。もともと画家は巨人の切られた首を手にし、甲冑をまとっていた。それは、原画が切り詰められる前に全体を写したヴェンツェスラウス・ホラーの1650年の版画から分かる。肩越しに向けられた、まじめでどこか物憂げなまなざしだけで、このヴェネツィアの巨匠だと知れる。




