自画像
作品情報
ストーリー
ここで見つめ返してくるのは、画家自身の目です。シモン・ヴーエがこの自画像を描いたのはローマ時代で、若きフランス人が街で名を上げつつあった頃でした。今はウフィツィ美術館の名高い自画像コレクションに収められ、そこには何世紀もかけて集められた1600点を超える画家たちの顔が並んでいます。この絵は長いあいだ評価の難しい作品でした。1750年より前に加えられた古い上塗りが元の画面を覆い、くすませていたのです。近年の修復でその層が取り除かれ、ヴーエが実際に描いたものがよみがえりました。幅広く平らな白い襟、肩に落ちる一房の髪、そしてローマ時代らしい温かな茶の色調と、速く確かな筆づかいです。




