
Hieronymus Bosch, Ship of Fools, 1500. Wikimedia Commons. · PD
愚者の船
作品情報
ストーリー
小さな帆かけ舟に、酔った男女が乗り合わせている。修道士と尼僧が真ん中で歌い、皆が食べて飲んで騒いでいる。誰も舟をこいでいない。マストは生きた木で、枝には料理が吊るされ、上には道化の旗がひるがえる。ボスが描いたのは、理性を失った人間の愚かさそのものだ。この絵はもともと大きな祭壇画の一部で、のちに切り離されたと考えられている。宗教改革が起こる少し前、聖職者の堕落や人々の放縦を戒める風刺画が数多く作られた時代だった。マストのてっぺんには焼いた鳥のような料理が結わえつけられ、それを長い棒で切り取ろうとする者もいる。舟の下では、一人の男が水に浮かぶ杯へ手を伸ばしている。




