
Jan Brueghel the Elder · PD
小さな花束
作品情報
ストーリー
この小さな花束の足もとには、硬貨や宝飾品、指輪が置かれ、その横には根ごと引き抜かれたシクラメンが数本あります。数日でしおれてしまう切り花のそばで、それらは、この世のものがいかにはかないかを思い出させる役目を担っています。硬貨のひとつには1599年の年号が刻まれています。つい制作年と読みたくなりますが、美術館はこの板絵を1607年ごろの作とし、硬貨はブリューゲルが描き始めた時期を示すものと見ています。何年もかけて手を入れ続けたことがうかがえます。花束全体は涼しげな青の色調でまとめられ、美術館はこれを現存する最も優れた花の絵のひとつに数えています。1747年にはウィーンの皇帝の世俗宝物館にあり、遅くとも1781年から絵画館に掛けられています。




