
Raphael · PD
小カウパーの聖母
作品情報
ストーリー
1505年ごろ、二十代前半のラファエロはフィレンツェに出てきたばかりだった。ウルビーノの穏やかな師の教えを身につけたまま、街ではレオナルドやミケランジェロの新しい絵が話題になっていた。この小さな聖母子には、その両方が静かに溶け合っている。聖母のかしいだ首やなだらかな輪郭は師ペルジーノ譲りの甘さで、背後にはウンブリアの丘と小さな教会の塔がのぞく。作品の名は、ずっと後の18世紀にこれを手に入れたイギリスのカウパー伯爵に由来する。母のまなざしは子どもではなく、少しだけ外へそれている。




