
Paul Cézanne · PD
花を生けた小さなデルフト花瓶
作品情報
ストーリー
1890年5月20日、オーヴェル=シュル=オワーズに着いたその日に、フィンセント・ファン・ゴッホは医師ポール・ガシェを訪ねました。村でゴッホを診ることになる人物です。同じ日に弟テオへ宛てた手紙で、ゴッホは医師の家で見た絵を挙げ、その中に「セザンヌの美しい花束の絵二点」があると書いています。この作品はそのうちの一点です。セザンヌは17年前の1873年、同じ村に住んでいた頃にこれを描き、ガシェが画家から直接買い取りました。高さ41センチほどの小さな絵です。青と白の小さなデルフト焼きの花瓶から赤いゼラニウムがあふれ、その奥では淡い色の花が暗い布を背に伸び、テーブルには赤い花びらが二枚落ちています。絵は1909年に医師が亡くなるまでその家にあり、1951年に息子がフランスの国立美術館に寄贈しました。




