
セルキオ川の流れを変える聖フレディアーノ
作品情報
ストーリー
フレディアーノは6世紀のルッカの司教で、これはその町が何世紀も語り継いだ話である。セルキオ川がたびたび町をあふれさせるので、司教は一本の熊手を手に取り、水辺まで下りて、地面に新しい流れを引いた。川は彼が引いた線に従い、ルッカから逸れていった。リッピはこの奇跡を、広くおだやかな野の広がりのなかに置く。彼が人物の背後に好んで広げたたぐいの開けた風景で、逸らされた水が遠くへと細く消えていく。小さな板絵で、祭壇の低いところに据えられるよう作られ、信者が身をかがめて水を新しい流れに沿ってたどれるほど間近にあった。




