
Vincent van Gogh · PD
静物:ジニアの花瓶
作品情報
ストーリー
1888年8月、ゴッホは南フランスのアルルにいて、画家たちの共同の住まいにしたいと夢見た小さな「黄色い家」を借りていた。ポール・ゴーギャンの到着を待ちながら、彼は部屋の飾りつけに没頭し、晩夏の暑さのなかで手早く描いた。誰もが知るあの向日葵も同じ数週間のうちに生まれ、そしてこの作品のような、より静かな絵も生まれた。素朴な花瓶にぎゅっと詰め込まれた一握りのジニアである。花は厚く盛り上げた絵具で築かれ、暖色を冷たい地色の上に据えている。それは当時、弟テオへの手紙でしきりに語っていた色の取り合わせだった。家は彼が望んだようには続かなかったが、その秋の数週間、壁に立てかけて乾くこうしたカンヴァスであふれていた。




