
Henri Matisse · PD
マグノリアのある静物
作品情報
ストーリー
1941年1月、マティスはリヨンの病院で腸の大手術を受け、命を落としかけた。回復したあとの時間を、彼は「もう一つの人生」と呼んでいる。ニースのホテル・レジナに戻り、寝台と車椅子から仕事を続けた年の8月25日から10月21日まで、この静物は描かれた。銅の鍋、錫の水差し、貝殻、そして中央に木蓮の花。準備の素描は68枚残り、画面の途中経過は写真で五段階記録されている。赤一色の地の前に物を正面から並べ、奥行きをほとんど作らない画面である。占領下のフランスで描かれたこの絵を、国が買い上げたのは1945年のことだった。




