
花の静物
作品情報
ストーリー
1937年、バイエルン州立絵画コレクションの館長エルンスト・ブフナーは、ドイツ美術と交換するため、ミュンヘンのアルテ・ピナコテークからオランダ絵画を少なくとも74点手放しました。この花の絵もその一枚です。遅くとも1805年からバイエルン王家のコレクションにあり、1836年のピナコテーク開館以来そこに掛けられていた作品でした。同じ年、ロンドンの画商がこれを収集家ジョージ・ラザルスに売っています。
ラヘル・ライスがこれを描いたのは1709年です。ボストン美術館は画面をまとめる線に注目しています。右上のチューリップから、大理石の台の縁より下に垂れたマリーゴールドへと下るS字の曲線です。2007年からはマサチューセッツの収集家ローズ=マリーとエイク・ファン・オッテルローの所蔵で、夫妻はボストン美術館への寄贈を約束しています。2024年の終わりには、アルテ・ピナコテークで始まった初の本格的なライス回顧展のため、ミュンヘンに里帰りしました。同館には今も、彼女が同じ1709年に描いた果物の静物画が残っています。




