
スザンナと長老たち
作品情報
ストーリー
聖人の間にスザンナがいるのは意外なことだ。彼女は旧約聖書のダニエル書に登場する女性で、キリスト教の殉教者たちのあいだに置かれた旧約のヒロインである。美術館も、彼女が描かれることはまれだと記している。物語の舞台はバビロン。共同体で重んじられていた二人の長老が、庭で水浴びをするスザンナをのぞき見し、言いなりにならなければ姦通の罪で訴えると脅す。スザンナは拒み、二人の証言によって死刑を宣告されるが、若いダニエルが二人を別々に問いただし、証言が食い違ったことで救われる。
ピントゥリッキオが描いたのは、長老たちが彼女につかみかかる瞬間だ。周りには庭そのものが広がり、中央には高い噴水が立ち、地面は細部まで描き込まれた草花と動物で埋めつくされている。美術館はこの部屋を、この居室におけるピントゥリッキオの傑作とみなしており、場面の大半は彼自身の手によるものだという。




