
Paul Cézanne · PD
老人の頭部
作品情報
ストーリー
この未完の老人の頭部は、画商アンブロワーズ・ヴォラールがセザンヌから直接買い取ったもので、1939年7月に彼が亡くなったときもまだ手元にあった。戦争が始まってまもなく、相続人がこれを画商マルタン・ファビアーニに売却した。その後、占領下のパリでドイツの買い付け機関を率いた親衛隊将校ヘルマン・ブランドルの愛人、エリーザベト・ペルトルの手に渡った。ただし、ブランドル自身が押収したとする記録もある。絵はバイエルンの村に隠され、1949年にそこで発見されると、ミュンヘンにあった連合国の美術品集積所を経てフランスへ戻された。以来フランス国家が回収美術品として保管しており、2023年にはパリの裁判所がヴォラールの遺族による返還請求を退けた。モデルははっきりしない。美術館は題名に疑問符を付けて、セザンヌが1866年の夏を過ごしたセーヌ河畔の村ベンヌクールの、宿屋の主人の義父であるルーヴェル老人の名を挙げている。




