
Eugène Delacroix · PD
レベッカの略奪
作品情報
ストーリー
ドラクロワはこの絵を1846年のパリのサロンに出品した。会場にいたフランスのロマン派なら、誰もが一目でこの場面を見分けただろう。題材はスコットランドの作家ウォルター・スコットの小説『アイヴァンホー』で、その中世を舞台にした物語は当時の一番の売れ筋だった。若いユダヤ人女性リベカが、キリスト教の騎士の命令で二人のイスラム教徒の従者にさらわれ、背後では誘拐者の城が燃えている。ドラクロワは人物どうしを密に押し込め、地面を傾けて、場面全体が前へなだれ込むように見せている。彼は13年後にふたたび同じ主題に取り組み、その第二の版はいまパリのルーヴル美術館にある。




