
Peter Paul Rubens · PD
青銅の蛇
作品情報
ストーリー
これは晩年のルーベンス、1630年代後半の作で、当時彼は六十を過ぎ、アントウェルペン南方の田舎屋敷からしばしば絵を描いていた。場面は『民数記』による。神はイスラエルの民に炎の蛇の災いを送り、左手のモーセが青銅の蛇を竿の上に掲げる。それを仰ぎ見る者は救われ、ほかの者は蛇の輪の中でもがく。中央では黒い服の女が青銅を見据え、傷を負わずにいる。その面立ちはヘレナ・フールマンのもので、ルーベンスは1630年に彼女と結婚した。彼女は16歳、彼は53歳だった。助手たちが画布の一部を下描きし、仕上げは彼自身の手による。




