
Lucas Cranach the Elder · PD
磔刑
作品情報
ストーリー
ルーカス・クラーナハ(父)は、ザクセンの町ヴィッテンベルクで最も忙しい工房を営んでいた。この板絵の15年前に、マルティン・ルターが教会への異議をその町の扉に打ちつけた、まさにその町である。クラーナハはルターの友であり肖像画家でもあって、宗教改革のただ中に身を置いていた。この小さな《磔刑》は、ひとつのルター派の要点を押し出す。人が神と和解できるのは、ただキリストの贖いの犠牲を信じることによってのみ、という点だ。一方ではいつもの嘆く者たちが悲しみ、他方では兵士たちが彼の衣を賭けて籤を引く。辛辣なのは十字架の背後の一団で、修道士と枢機卿と、ターバンを巻いたトルコ人とが、悟らぬ者たちとして並べられている。ルター陣営の者による、古い教会への当てこすりである。




