
Peter Paul Rubens · PD
アドニスの死
作品情報
ストーリー
1614年ごろ、ルーベンスはイタリアからアントウェルペンへ戻り、古代美術の記憶を胸に絵を描いていた。アドニスの死に選んだのは、オウィディウスが伝える物語である。美しい狩人アドニスは猪の牙に突かれて深手を負い、間に合わなかった愛の女神ウェヌスの膝にくずおれる。ルーベンスは嘆く者たちをピエタのように配した。ウェヌスは青ざめた体を抱き、その赤い衣が肌の白さに映える。かたわらで幼いクピドと三人の美神が涙を流す。神話では、アドニスの血からすぐに散ってしまう花、アネモネが咲いたという。




