
生神女就寝
作品情報
ストーリー
縦45センチ、横34センチの小さな画面で、制作は1753年ごろとされています。ちょうど画家がザキントス島のパナギア・ファネロメニ聖堂の天井画に取りかかる直前の時期で、アテネの国立美術館はその天井画のための準備作も所蔵しています。主題は8月15日の生神女就寝、寝台に横たわる生神女と、そのまわりに集まった使徒たちです。ギリシアの画家が何世紀も描き継いできた構図です。変わったのは材料でした。当時イオニア諸島はヴェネツィアの領土で、島の画家たちは板に描く卵テンペラから、カンヴァスに描く油彩へ移っていました。この絵もそうです。ファネロメニの天井では、正教会の聖堂なら全能者キリストが置かれる場所に生神女が描かれました。その天井は1953年の地震で崩れ落ち、場面のうち残ったのは生神女誕生だけで、今はザキントス島にあります。
