
聖母被昇天
作品情報
ストーリー
正教会でもカトリック教会でも、8月15日は聖母マリヤの日です。描かれる場面は違います。正教会の図像は就寝、寝台に横たわる姿で、使徒たちがそれを囲みます。この絵のマリヤは天へ上げられていくところで、これは西方の図像です。その形をつくったのは200年ほど前のヴェネツィアの祭壇画で、いちばん知られているのはフラーリ聖堂のためにティツィアーノが描いた聖母被昇天です。イオニア諸島はこの画家が働いていた時期をとおしてヴェネツィア領でしたから、ギリシア正教の画家にもカトリックの図像が手近にあり、彼はそれを使いました。国立美術館の記録はこの絵に年代を記さず、カンヴァスに油彩、縦45センチ、横34センチという寸法だけを伝えています。1753年ごろの生神女就寝と同じ寸法です。
