
Jean-Antoine Watteau · PD
シテール島への船出
作品情報
ストーリー
1717年、ヴァトーはこの絵をアカデミーへの入会作品として提出した。ところが既存のどの分類にも収まらず、アカデミーは彼のために「雅な宴」という新しい部門を設けたと伝えられる。舞台は、愛の女神ヴィーナスに捧げられた島キテラだ。着飾った男女が三々五々、島を発とうとしている、あるいは名残を惜しんでいる。右手には花に埋もれたヴィーナスの胸像が立ち、小さなキューピッドたちが宙を舞う。楽しげでありながら、どこか秋の光のような寂しさが全体をつつむ。一組ずつ姿を追っていくと、出会いから別れまでの恋のひとときが、順に並んでいるようにも見えてくる。




