
Jean-Antoine Watteau · PD
ジェルサンの看板
作品情報
ストーリー
ワトーは1720年、これを本物の店の看板として描いた。友人である画商エドム・ジェルサンのパリの店先に掛けるためのものだった。画家は肺結核で死にかけており、ジェルサン自身の話では、午前中だけ働いて全体をおよそ一週間で仕上げたという。描かれているのは店の内部で、客たちが絵を眺めている。左手では二人の職人がルイ十四世の肖像を箱に詰めている。老王は五年前に世を去り、店はかつて「大王のもとに」と呼ばれていた。その肖像とともに、一つの時代が梱包されてゆく。ワトーは翌年、三十六歳で亡くなった。のちの1748年、プロイセン王フリードリヒ大王がこの絵を買い求めた。




