
John Martin · PD
世界の終わり
作品情報
ストーリー
1851年ごろ、すでに六十代に入っていたジョン・マーティンは、生涯を締めくくる仕事に取りかかった。世界の終わりを描いた三点の巨大な油彩で、1851年から1853年にかけて制作された。これはそのうちの一点で、正式な題名「神の大いなる怒りの日」は『ヨハネの黙示録』から採られている。街がまるごと引き剥がされ、赤く燃える深淵へと落ちてゆき、山々は崩れ、ごく小さな人影が落下する岩の間を転がり落ちる。マーティンはイングランド北部の新しい工業地帯を知っていた。夜に赤々と燃える炭鉱や製鉄の高炉である。その燃える世界の気配が、彼の描く最後の審判に忍び込んでいる。1854年に彼が没したのち、三点の絵は有料の見世物として、イギリス、アメリカ、オーストラリアを何年も巡回した。


