
Abraham Govaerts · PD
五感
作品情報
ストーリー
五人の女性が森の中に食卓を広げています。一人ひとりが五感のひとつを表していて、手鏡を掲げる女性は視覚、リュートを奏でる女性は聴覚です。17世紀初めのアントウェルペンでは、五感の寓意は好まれた主題でした。この板絵は長いあいだ、同じ町の風景画家アブラハム・ホファールツの作とされてきましたが、左下の署名がフランス・フランケン二世を指しており、ルーヴルはいまフランケンを作者とし、ホファールツを別の帰属として残しています。この絵には戦争の歴史もあります。1943年12月13日、占領下のパリのオークション会場ドルーオで競売にかけられ、裏のラベルにはその後の所有者としてミュンヘンの人物の名があります。戦後に回収されてフランスへ戻り、1950年にルーヴルへ割り当てられました。本来の持ち主が見つかるまで国家が預かる作品のひとつです。




