
エジプトへの逃避
作品情報
ストーリー
マタイによる福音書は、エジプトへの逃避をわずか数節で語る。天使が夢のなかでヨセフに、ヘロデ王が幼子を探し出して殺そうとしていると告げる。ヨセフは夜のうちに起き、幼子とその母を連れてエジプトへ逃れ、ヘロデが死ぬまでそこにとどまった。この主題の長い伝統に描かれてきた旅路や道中の休息は、すべて後世の伝説から生まれたものである。
スカルセッリーノがこの作品を描いたのは1590年代の前半で、カンヴァスの高さは1メートルほどある。所蔵していたのはピオ家で、エミリア地方に古い根をもち、カルピとサッスオーロの領主だったがその地を失い、17世紀初めにローマへ移り住んだ一族である。ピオ家のコレクションは16世紀のフェラーラ絵画がとりわけ豊かで、この絵は1750年に取得された作品群とともにカピトリーノへ入った。




