
Bartolomé Esteban Murillo · PD
善き羊飼い
作品情報
ストーリー
1649年、ペストがセビリャを襲い、町の人口のほぼ半分が失われました。その後の数年間、バルトロメ・エステバン・ムリーリョは打ちのめされた故郷のために、優しい信心画をいくつも描いています。この『善き羊飼い』も1660年ごろの作です。羊を守る羊飼いという古い譬えを、ここでは幼子キリストが小さな少年の姿で担い、一匹の子羊を抱き寄せています。背景に横たわる古代の廃墟は、異教の終わりを暗示しています。子どもの顔つきはまじめで、どこまでも人間の子のそれです。この少年の姿勢を、ムリーリョはフィレンツェの版画家ステファノ・デッラ・ベッラの版画から取り入れました。




