
Raphael · PD
聖家族
作品情報
ストーリー
「これぞ我がコレクションの真珠だ」。17世紀、スペイン王フェリペ4世は膨大な収蔵品の中でこの一枚をそう呼び、以来「ラ・ペルラ(真珠)」の名で知られてきた。ラファエロが描いたのは1518年ごろ、37歳で急逝するわずか2年ほど前のことだ。聖母マリア、幼子イエス、幼い洗礼者ヨハネ、聖アンナ、そして奥に立つ聖ヨセフが、静かなピラミッド型に組み上げられている。人物の配置や柔らかな陰影には、前年にフランスで世を去ったレオナルド・ダ・ヴィンチの学びが色濃い。あまりに完成度が高いため、どこまでを弟子のジュリオ・ロマーノが手がけたのか、いまも議論が続いている。





