
Bartolomé Esteban Murillo · PD
小鳥のいる聖家族
作品情報
ストーリー
ムリーリョが活躍したセビリャは、1649年の大疫病で人口の半ばを失ったばかりの町だった。そんな時代に彼が描いた聖家族は、天上の威厳ではなく、ごく普通の家庭のぬくもりをまとっている。幼子キリストは小鳥を手にして、じゃれつく犬をからかい、母マリアは糸を巻く手を止めて見守る。大工ヨセフが画面の中心近くにどっしり座るのも、この画家らしい親しみやすさだ。宗教画でありながら、どこかの家の午後をのぞいたような気配がある。子犬が前脚を上げて小鳥に飛びつこうとする一瞬が、画面を動かしている。




