
聖家族とアレクサンドリアの聖カタリナ
作品情報
ストーリー
制作年をめぐる議論が今も続いている一枚です。トム・ヘンリーは1491年から1492年に絞り込みました。ちょうどその時期、シニョレッリはヴォルテッラでメディチ家に近い注文主のために仕事をしており、ロレンツォ・イル・マニーフィコが世を去る直前にあたります。もっと広く1490年代前半とする見方も古くからあり、ロバータ・オルソンは2000年にこのトンドを工房の作としました。国の文化財目録は今もシニョレッリの名で登録しています。
直径89センチの円形画は、フィレンツェでは裕福な家の主室に掛けるものでした。幼子は欄干に置かれた緑の布と枕の上で眠り、後ろにヨセフが立ちます。左でペンと本を手にしている女性はアレクサンドリアの聖カタリナで、その名を記しているのは美術館自身の記録です。古い目録には、聖女がひとりいる、としか書かれていませんでした。




