
Antonio da Correggio · PD
聖ヒエロニムスのいる聖家族
作品情報
ストーリー
コレッジョがまだ駆け出しの頃、1519年ごろに描いた小さな板絵である。のちに彼の名を高めるパルマの天井のだまし絵は、まだ先の話だった。一世紀ほどのち、この絵はマントヴァのゴンザーガ公家のもので、その名高い収蔵品は借財の穴埋めにひそかに売り払われていく。イングランド王チャールズ一世はフランドルの画商を送って買えるだけ買わせ、その男は署名のないこの板を一目で本物のコレッジョと見抜いた。描かれているのは聖家族と年老いた聖ヒエロニムスで、人物たちは互いに身を寄せ、コレッジョらしい柔らかなぬくもりをたたえている。ロンドンに届くと、チャールズは板の裏に王家の紋章を焼き付けさせ、それは今も残っている。




