
ケント州シドナムのホープ家
作品情報
ストーリー
左で椅子に掛けている白髪の男性がヘンリー・ホープです。1735年にマサチューセッツで生まれ、若くしてアムステルダムに渡って叔父たちの銀行で働き、ホープ商会をヨーロッパ屈指の金融業者に育てあげました。1794年10月、フランス軍がネーデルラントに迫るなか、彼はイングランドへ船で逃れ、およそ372点の絵画を携えていきました。ウェストがロンドンでこの一家を描いたのは1802年のことです。画面左上には、ホープがハールレム郊外に建てさせた館ウェルヘレーヘンの模型が置かれています。
右に立つのはジョン・ウィリアムズです。ホープは彼を商会に迎え入れ、自分の妹の娘と結婚させ、ウィリアムズはホープの姓を名乗るようになりました。この絵の翌年、ホープ商会はロンドンのベアリング商会と組んで資金を調達し、アメリカ合衆国はその借款でナポレオンからルイジアナを買い取りました。1904年にロンドンの競売に出たとき、目録ではすでにアドリアン・ホープの家族と呼ばれており、その2年後にボストン美術館が購入しました。




