
photograph is by Max Friedländer (1867-1958) · PD
正しき裁判官たち
作品情報
ストーリー
1934年4月11日の未明、ヘントの聖バーフ大聖堂から、ヤン・ファン・エイクが1432年に完成させた祭壇画の一枚が消えた。左下を占める騎馬の群像「正しき裁判官たち」である。犯人は身代金を求める手紙を送り、別に盗んだ一枚は返したが、この裁判官たちは戻らなかった。事件は今も未解決のままだ。だから、いまその場所に掛かっているのはファン・エイクの真筆ではない。修復家イェフ・ファン・デル・フェーケンが1945年に、16世紀の模写をもとに描き直した複製である。彼は騎手の一人に、原画が盗まれた当時の国王レオポルド3世の顔立ちをそっと与えた。




