
Dieric Bouts · PD
死せるキリストへの哀悼
作品情報
ストーリー
15世紀の半ば、ディルク・ボウツはネーデルラントのルーヴェンで制作していた。この小さな樫の板は、家のなかで静かに祈るための小品として描かれた。十字架から降ろされたばかりのキリストの亡きがらを、聖母、使徒ヨハネ、マグダラのマリアが取り囲んで嘆いている。ボウツを特徴づけるのは抑制である。ほかの画家が悲しみを叫ばせるところで、ここでは顔がじっと動かず、涙は細く引き伸ばされた、ほとんど凍りついたような人物たちの上を音もなく伝う。その背後には静かな風景が広がり、遠くにエルサレムの街と、たった今すべてが起きたばかりの丘が見える。




