
anonymous · PD
三連祭壇画:最後の晩餐
作品情報
ストーリー
1464年、聖体を篤く敬うルーヴェンの兄弟会が、ディルク・バウツと最後の晩餐を主題とする祭壇画の契約を結んだ。細部に誤りが出ないよう、彼らは町の大学から神学教授を2人まで付き添わせた。バウツが描いたものは、当時としては珍しい。多くの画家はユダの裏切りが暴かれる劇的な場面を選んだ。だがバウツが示すのは、キリストがパンを祝福するその瞬間、兄弟会が大切にした聖体の制定であり、使徒たちは質素な食卓を囲んで静かに座っている。そして室内の扱いに新しい工夫があった。壁も梁も敷石の床も、すべてキリストの頭の背後にある一点へと収れんしていく。ネーデルラントの画家による一点透視図法の、最も早い明快な例の一つである。作品は1468年に支払いを終え、いまも制作の場であるルーヴェンの聖ペテロ教会に立っている。




