
Vincent van Gogh · PD
恋人たち:詩人の庭 IV
作品情報
ストーリー
ファン・ゴッホがこれを描いたのは1888年10月、希望に高ぶっていた時期だった。彼はアルルの「黄色い家」を、長く来訪を願っていた客のために整えていた。画家ポール・ゴーギャンである。そしてゴーギャンにあてがう部屋を、通りの向かいにある小さな公共の庭の眺めで埋めた。その庭を彼は「詩人の庭」と呼び、思い描く詩人とはゴーギャン自身のことだった。この作では糸杉の並木のわきを腕を組んで歩く恋人たちが加えられ、男はファン・ゴッホ自身に似ているとも言われる。歓待は長く続かなかった。二人の日々は激しい諍いで終わり、絵にはさらに過酷な運命が待っていた。1937年、ナチスはこれを「退廃芸術」として没収し、以後だれも目にしていない。残されているのは古い一枚の写真だけである。




