
Henri Matisse · PD
リュート
作品情報
ストーリー
1943年、マティスがいた南フランスは占領下にあった。フランス南部にだけ残っていた非占領地域は前年の11月に消え、ニース一帯にはイタリア軍が入っている。73歳の彼がこの年に描いたのは、朱色の部屋だった。
壁紙と絨毯には葉の形の文様とアラベスクが伸び、女性のドレスにはアルファベットのKに似た模様が躍る。画面の中央には紫陽花が置かれ、その脇でリュートを爪弾く女性が座っている。縦60センチ、横81.5センチ。
ポーラ美術館の解説によれば、この朱色の下には黄色が塗り込められている。赤が内側から光を含んでいるように見えるのは、そのためだ。




